出張でイタリア国内をまわる時に最も利用するのが4ツ星ホテル。
イタリアには4ツ星クラスよりも素敵でお得な3ツ星ホテルが多々ありますが、
規模、設備、料金を総合してみると、出張に使い勝手がいいのは
やっぱりビジネスホテル風の4ツ星ホテル。
この手のホテルは宿泊客の数が多いこともあって
朝食時のカップッチーノやエスプレッソはビュッフェ
テーブルに設置されている備え付けのマシーンで
各自が入れるようになっているケースがほとんど。
でも、ご存知ですか?
実はウェイターに注文すると厨房にある正統な(?)
マシーンで入れたカップッチーノやエスプレッソを
テーブルまで運んでくれるのです。
備え付けのマシーンで泡立ちの悪いカップッチーノを
入れて満足している外国人宿泊客を横目にイタリア人宿泊客は、
とくにエスプレッソを飲む方は、ウェイターにお願いして
入れてもらっています。
ウェイターのバリスタとしての腕前にも大きく左右されますが、
それでも業務用のマシーンで入れたカップッチーノはミルクの
泡立ち方やクリーミーさが断然違うのは言うまでもありません。
次回、機会があったらぜひ試してみて下さいね。
ちょっと通になった気分にもなれますよ。
朝のカップッチーノやエスプレッソは大切ですから。
ただし、宿泊客の9割が外国人ツアー客というホテルの場合、
「あそこのマシーンで入れてね」と、軽くあしらわれる可能性もあり。
ローマで言うならカブール通りの4ツ星ホテルとか…。
アッティコ・ローマ 村本幸枝