先日、断水にあったローマの我が家。
1週間のサルデーニャ旅行から帰り、さっそく顔を洗おうと思いや、、
水がでない!一滴も。 いやな予感・・
隣人情報によると、我が家の裏にあるアッピア旧街道付近での遺跡発掘作業中
水道管まで掘ってしまった(?!)らしく、このあたり一体が断水になっているとか。
復旧の見込みは不明。
さすが、遺跡の街ローマ!と関心してはいられない。
早速こんな時の強い見方となるFontanella(水のみ場)へ
空きペットボトルを持って水を汲みにでかけると、そこは予想以上の人だかり!
すかさず「Buonasera. Chi e` l’ultimo?(こんばんは。誰が最後かしら?)」
と声をかけると、秩序なく固まっている人たちの中から、
ちゃんと自分が最後と認識している人が、
「Io!(私よ)」と宣言してくれる。
次に別の人がやってきたと思いきや「Chi e` l’ultimo?(誰が最後かしら?」
と聞いてくるので、すかさず「Io!」と答えるわたし。
イタリアに来た当初はこのシステムがよくわからず、
順番を飛ばされたりしたこともあったものです。
どうやら彼らの中では、この一言で「自分の順番を確認すべし!」
という暗黙の了解があるようです。
今朝も、8時半から開く郵便局へ8時に向かったところ、
すでに待ち構えていた4人に向かい
「Buongiorno!Chi e` l’ultimo?」と聞き、自分の順番を確認。
8時半にオープンするときにはすでに17人ほどの人が待ち構えていたものの
この順番確認のおかげで、揉め事もなく、みんな順番に用事をすませるのでした。
アッティコ・イタリア
田中裕子