今年も「ノヴェッロ・ワイン(Vino Novello)」が解禁となりました。
4日、5日はイタリア各地でノヴェッロの試飲会が、7日は各ワイン
セラーがノヴェッロ祭りを開催します。
本日は私の自宅付近にある「トーレ・イン・ピエトラ城」のセラーで
もノヴェッロ祭りが開催されました。
さて、イタリア語で「新しい」「できたての」という意味を持つ
ノヴェッロはいわゆる「イタリア版ボジョレー・ヌーヴォ」です。
解禁はフランスよりひと足先の11月上旬。
日本ではボジョレー・ヌーヴォの方が知名度がありますが、ノヴェッロ
は実は古代ローマ時代(紀元1世紀)から存在し、当時は”doliore”と
呼ばれていたそうです。
現在のノヴェッロは炭酸ガス侵潰法という特殊な方法でつくられ、秋に
収穫したブドウをすぐに醸造し、同年の11月上旬には市場に登場します
が、熟成には向かないため、翌3月頃までに消費されます。
通常の赤ワインよりも酸味が少なく、香りや色がフレッシュで口あたり
が軽いというのが、ノヴェッロの特徴です。
ここ10年で生産数が2倍以上増加しているノヴェッロ。今年の生算数も
昨年に比べて増えております。ちなみに、イタリア全土でノヴェッロの
生産数が最も多いのはヴェネト州の600万本強です。
今年のノヴェッロはなかなか出来がよいでそうですのでご堪能下さい。
ノヴェッロのことがもっと知りたい方はこちらのHP(伊語)でどうぞ。
http://www.vinonovello.org/