先日、帰国直前にイタリアのトリエステに本社を構える、
あの有名なコーヒーメーカー『Illy』に行ってきました。
その目的は月曜に東京で先行発売された『illy issimo』の取材。
本格派のエスプレッソとラテマキアートが手軽に楽しめる、
本物志向の大人には嬉しい商品ですよ! 缶もとってもお洒落だし。
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Illyではコーヒー大学の講義にも参加しました。
私は個人的にとても興味のあった『モカ』で入れる美味しい
カフェの入れ方もしっかりと教わってきました。
家庭用エスプレッソマシーンが手軽な金額で買えるようになった
とはいえ、イタリアの一般家庭の73%は今でもモカを愛用しています。
私の家もモカを使ってます。
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モカの愛称で親しまれているエスプレッソメーカーはガス台で沸かして
カフェを入れるタイプのもの。水圧がないのでバールで飲むカフェの
ようなクリーミーさはなく、さらっとしています。
モカの使い方自体は簡単なのですが、エスプレッソマシーン
のような安定した美味しさを出そうと思うとこれがなかなか難しい。
日本の『お茶のひとつも満足に入れられないのか』というのが、
イタリアでは『カフェのひとつも満足に入れられないのか』という
ことになりますから(苦笑)。
で、肝心のコーヒー大学から伺ったモカで美味しいコーヒーを
入れる方法ですが、
1) カフェ1杯につき5gの粉を入れたらバスケットを指先で軽くたたく。
(カフェを馴染ませるとともに、フィルターのつまりを落すため)
→ここでイタリア人は粉をいっぱいに入れてスプーンで押し、さらに
粉を追加で入れる人がけっこう多いのですが (私もそれが正しいと
思っていた)、それは誤りだそうです。知らなかった〜。
2) 水はモカの下部にあるバルブの高さを越さないように入れる。
3) 弱火でガス台にかけ、カフェが8部ほど沸き上がった時点で火を
止める。火にかけたまま最後まで水を出し切るとその部分が焦げ、
いっきにカフェが焦げ臭くなってしまうそうです。
→下部に水が多少残っている程度がよいのだそうです。
4) 上部に沸き上がったカフェをスプーンでかき混ぜてカップに注ぐ。
ご家庭にモカをお持ちの方、ぜひ、試してみて下さい!
アッティコ・ローマ
村本幸枝