現在、ローマでは世界のトッププレイヤーたちが集まり、
テニス国際大会のまっただ中。
世界ランキング1位の選手をはじめ、日本からは杉山愛が参戦中。
残念ながら彼女はシングルスでは敗退、でも、ダブルスは見事に
昨日の準々決勝で第1シードを下し、本日準決勝です!
自称アッティコ・テニス部キャプテンの私、田中裕子は、
ほぼ毎日(ん?仕事は?)観戦に通っています。
昨日も、もちろん杉山の応援に行ってきました。
いつもは昼の部(13時スタート19時すぎに終了)を観戦して
いるのですが、イタリア人の友人たちは太陽が燦々と降り注ぐ
席に座りたがるので、思いっきり日焼けです(泣)。
昨日は杉山が夜の部だったので、昼間はやめとこう、
と思っていたのが、RAI(イタリア国営放送)のテニス仲間から
「で、いつ来るの?」「今、どこ?」と携帯メッセージの嵐が?。
ついには携帯が鳴り「いいチケットが手に入ったから早く来て!」
との出陣命令が。
慌ててパソコンを消し、車を飛ばして会場へ向かったのでした。
入口で待っていてくれた友人の胸元にはなぜか関係者の札が。
そして、選手特別席(非売席)のチケットで目出たく入場!
毎日テニスクラブに入り浸っているその友人は年金生活のおじさん。
なぜ関係者の札を下げていたのかは疑問ですが、まぁ、いいや。
無料でしかも最高の席で観戦できたので『ラッキー』ということで。
実はその前日も別の友人の恩恵で主催者特別席(これも非売席)
で観戦した私。持つべきものはやっぱり『友達』ですね!
さて、毎日通っている会場ですが、平日にもかかわらず、
なぜか大勢のテニス仲間とこれまた毎日のように顔をあわせます。
「明日は仕事で来れないなぁ…」
な〜んて言っていたRAIラジオ音響技術の友人もなぜか気がつけば
横で観戦していたり。別れ際に「a domani!(また明日)」だって。
いったい彼らはいつ仕事をしてるんだ?!
(なんちゃって人のこと言えない私?)
おまけになぜだか関係者席だの、スポンサー席だの、普通では
入れない席のチケットを持っている彼等・・・摩訶不思議。
さすが人脈の国イタリア。全てにおいてゆるめ(笑)。
高校で体育の先生をしている友人も学生を連れて連日観戦しています。
女子の試合は学生特別優遇があり、学校で申し込むと無料で観戦できます。
ちなみに去年は彼女のアシスタントとして無料で観戦しました。
毎年、ラッキーは私!
ということで、テニス仲間たちは観戦に夢中でテニスクラブは
ガラーンとしているよう。誘われれば飛んでいく友達も、
「あ、その日は試合があるから」って。
もちろん、ただの観戦なんですけどね。
私は今日も熱い戦いを夕方から(杉山の試合をターゲットに)
観戦しに行く予定。でも、夕食に友達を招待しているので
時間が間に合うかちょっと不安です。
テニス友達いわく「大事な試合なんだから、夕食に呼んでいる
友達にはちょっと熱っぽいとでも言って断れば?」とのこと。
さすがイタリア人のアドバイス。
が、正直者の日本人としては、事前にカレーライスをつくって、
準備を万全に整えてから出動するつもりです。
アッティコ・ローマ
田中裕子