物好きロマーノ…

悪天候が続き、各地で水害に悩まされているイタリア。
先週の金曜日はテヴェレ川の水位がかなり上がり大騒ぎになりました。

とくにローマ北側のミルヴィオ橋周辺は川から水が溢れんばかり
の勢いで、24時間の厳戒態勢に。数十年ぶりのそんな状況を
ひと目見ようと野次馬が橋のまわりにたーくさん!

金曜の夜はなるべく外出は避けるように、
とくに車の使用は控えること、
という通達がローマ市長から出されましたが、なんのその。

橋のまわりには警官や消防士に交じってカメラを持った人がいっーぱい。
そんな様子を見た近くのバールやお店がこれまた24時間態勢で営業をはじめ、
午前3時には出来立てほやほやのコルネット(クロワッサン)が登場(苦笑)!

実はそういう私もその一人。
まぁ、ミルヴィオ橋をわざわざ見に出かけたわけではありませんが、
たまたま友人の誕生日パーティがあったのでその帰りにちょっと
遠回りをしてミルヴィオ橋に立ち寄ったわけです。我ながら物好き…。

いっしょにいた友人曰く、
「こんなのは一生に一度見られるか、見られないかだし、せっかくだから
ちょっと寄って行こうよ」。何が『せっかく』なんだか…。

ミルヴィオ橋が最初につくられたのは3世紀初頭の古代ローマ時代。
その後、何度か再建を繰り返していますが、歴史的には重要な橋です。
最近は、イタリアのカルト小説『tre metori sopra il cielo』
(空の3メートル上 Federico Moccia著)がきっかけで、
恋人たちが永遠の愛を近い、自分たちの名前を書いた南京錠をかける
恋愛スポットとしての方が知られていますが…。

余談ですが、
アッティコのイタリアスタッフがコーディネートをやらせて頂いた
小学館の雑誌『AneCan』の別冊付録(現在発売中)でも、
恋のパワースポットとして、エビちゃんこと蛯原友里さんが
ミルヴィオ橋を紹介しています。

アッティコ・ローマ
村本幸枝

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