恐怖の1000ユーロ?!

相変わらず1000ユーロは超えない方がいいの?」
「未満の方がいいわよ」
何の会話かって? レッタ新内閣発足以来、
はじめて銀行を訪れた私と銀行員のやり取りです。
もしかして変わったかな~と思って確認してみた
のですが、やっぱり何も変わっていませんでした。

自分の銀行口座から週に1000ユーロ以上を引き出すと
(または他者に支払うと) 御上のチェックが入る可能性が。
(あくまでも可能性ですが)
そんなことになってしまったのはモンティ前内閣時代。
さらに銀行口座に1000ユーロ以上の金額が振込まれる
(または自分で預入れる)ことも避けた方がいいなんて。

以前、日本からいらしたお客様が宿泊先のホテル代
を支払うのに、現金で清算しようとしたところ、
フロントのお姉さんから「待った!」の声がかかり。

曰く「1000ユーロを超える宿泊費はクレジット
カードでお支払い頂きたいのですが」とのこと。
現金で支払う場合はしかるべき書類の記入が必要となり、
その作業が双方にとって面倒だからカードで支払って
くれないかというのです。

押し問答している時間も、書類を記入する時間も
なかったので、ひとまず私のクレジットカードで
清算を済ませ、支払った宿泊費を現金で頂くこと
にしたのですが、そう、その清算後のお金。
なんでそんな面倒なことをしなきゃいけないんだ?
と不満を抱きつつも、1週間ごとに、小分けにして、
数回に渡り、銀行へ通い、自分名義の銀行口座に
預け入れた次第です。

おまけにイタリアの場合、銀行に貯金していても
様々な手数料がかかり元金が目減りする有様。
かと言って手元に置いておくのも物騒だし。
やっぱりこれからは壷に入れて床下ですかね。
でも、まずは壷に入れる中身を稼がねばなりませんが…。

アッティコ・ローマ
村本幸枝