イタリアでロスバゲ続出!

今月第2週目に視察で日本からイタリアへいらした
クライアントさんご一行。ちょうどイタリア各空港
(とくにローマ)では、連日、おびただしい数の荷物
が行方不明と報じられ騒動になっていた頃でした。

実はその方(Eさん)、昨年もローマでロスバゲ
(荷物紛失)に遭っているのです。
しかも1週間以上のイタリア滞在中、結局、
荷物が手元に届くことはなく、スーツケースは
どこかを旅した後、Eさん帰国後、成田に到着。

昨年、そんな苦い経験をされているので、
「いくらなんでも今年は出てきますよね…」
と、不安げ。(そりゃもっともだ)

「大丈夫、大丈夫! 去年で厄は落ちてますから」。
元気づけるつもりで、明るく軽〜いノリで返信した私。
でも、その後、事態は変わり…。

存在しているだけで1日に65万ユーロ近くの
(約9000万円)損失を出し続けているらしい
アリタリア航空。その前に救世主として現れた
エティハド航空は多額の出資を表明。
ただし、合意の条件は大幅なリストラ。
その手始めが空港の荷物仕分け職員でした。

慌てた彼等が取った策は病欠でした。
(ストじゃ後々の印象が悪いから?)
とりあえず医者から証明書をもらい自宅療養
をする職員が続出し、出発・到着時の荷物の
仕分けが不可能になり、事実上、スト同様の
事態と化したわけです。

両社の最終合意の時期とEさんの渡伊時期
がまさにピンポイントで重なってしまい…(汗)。
到着出口でかなり待ったので、やっぱり…と
半ば諦めていたのですが、最終的には全員
荷物を無事にゲット。

ほぼ話し中。
もしくは「大変混み合っています」&音楽。
稀に電話口に担当者が出たとしても
「進展なし」との素っ気ない返答。
連日(1日に何回も)、ロスバゲ窓口に
電話をする度、延々と上記の繰り返し。
(怒ったり、泣きを入れたり、冗談飛ばして
なんとか優先順位を上げてもらったり)

今年はそんな戦いをしないで済むんだわ!
それだけでなんだか得した気分に。
全体レベルが低いため、ちょっとしたことで
ラッキーな気持ちになれる、それがイタリア
のよいところでしょうか(苦笑)。

アッティコ・ローマ
村本幸枝