『Siamo in Italia』
(シアーモ・イン・イタ~リア)
直訳すると「私たちはイタリアにいます」
和訳すると「イタリアだからね~」
最近ローマでよく耳にするのがこのひとこと。
ある時は諦め顔で、あるいはため息をつきながら、
または苦笑いで返ってくるこのフレーズの状況とは?
ケース1)
市内の美術館の地下駐車場に車を停める。
出庫の際に窓口でお金を払おうとする。
窓口の人にそこの機械で払って、と言われる。
その際、そうそうお札しか使えないから、と言われる。
(コイン投入口故障)
おつり(コイン)はちゃんと出るのかと尋ねる。
多分、と返答される。
ありえない、とあきれ顔で返す。
両手のひらを上に向けた窓口の男が苦笑する。
「Siamo in Italia」
(シアーモ・イン・イタ~リア)
ケース2)
大手有名病院の予約を取るため代表番号に電話する。
音楽が流れ待ち続けた後、ぷちっと回線が落ちる。
ホームベージにある別番号のいくつかにトライする。
相変わらず話し中か耳障りな音楽で延々と待たされる。
埒があかないので病院のクレーム対応番号に電話する。
「現在、通話まで1時間待ちです」のアナウンスが流れる。
憤慨して受話器を置く。
横にいたイタリア人の友人が気の毒そうに言う。
「Siamo in Italia」
(シアーモ・イン・イタ~リア)
『Why Italian people!?』
それでいいのかー!!!???
アッティコ・ローマ
村本幸枝