先日、理由不明の請求書が届いたので、電話をするより
直接、出向いた方が早いと市役所へ足を運んだところ、
窓口の扉に「本日は会議によりお休み」との貼り紙が。
「会議だから休みかい?!」
たまたまドアから出て来た職員に文句を言ったら
「1週間前からちゃんと貼り紙を出してましたから」
と、涼しげな顔。ホームページに告知してあるなら
まだしも、どの窓口が休みかなんていちいち市役所
までチェックしに来ないし…ぶつぶつ。
気を取り直して「これだけ教えて!」と食い下がり、
意味不明の請求書を差し出したところ、
「あぁ、これね。これは昨年お支払い頂いたゴミ税
(廃棄物に対し市へ払う税金)の追加分。市ではなく、
今年から支払われることになった国税分です」との返答 。
「あら、でも、この他に、市に対しての追加分の
請求書も入っていませんでした?」と担当者。
「おかしいわね…」そう呟きながらチェックしに行き、
戻って来た彼女曰く「昨年は多めに支払ってますね」。
この一連のやり取りがなかったら、過払い分について
知らずに終わっていた、ってこと?
ちなみにこれまでの私の経験によれば不足があった場合、
催促はすぐに来るが、過払いで通知があったことはない。
そして、その微々たる過払い分を返金してもらうために
「わたくし、XX年生まれ、XX出身、現住所XXXXは
XXX年のXXX税に対する過払金があり、云々云々…」
の文書とともに、納税時の領収書コピーを添えて提出、
という面倒な手続きをしなければならないらしい。
過払い分14ユーロ(2000円ちょっと)。
手間を考えたら「もういいや!市役所にくれてやる!」
という気に一瞬なったものの「いやいや、それでは
相手の思うツボだ」と、気を取り直し、帰宅。
必要書類を揃え、あらためて市役所へ出向き、手続き完了。
いったい、いつ、どのようにして、戻ってくるのやら。
このようにして、生産性ゼロのまま、
イタリアの時間は過ぎゆくのであります…。
アッティコ・ローマ
村本幸枝