イタリア人は大喜び!

一昨日のイタリア、トップ扱いで流れてきたニュースが、

『バイロン・モレーノがNYで逮捕される!』

『バイロン・モレーノ? いったい何者?』

皆さんはきっと首を傾げていることと思いますが、

このニュースを聞いたイタリア人は大喜びだったのです。

バイロン・モレーノ。エクアドル人。元サッカー審判員。
現エクアドルのサッカー・コメンテター。
いや、軽く10年は刑務所行きになるそうですから、
元コメンテターというべきですね。

21日、ニューヨークの空港でパンツに隠し持っていた
(どこかで聞いたことがある?…苦笑) 6kgのヘロインが
押収されてその場で御用となりました。
これまでにも幾度か運び屋をやっていた疑いもあるそう。

時は遡り、2002年の日韓サッカーW杯。
モレーノは、日本での3戦を勝ち抜き、韓国へ渡った
アズーリ(イタリア代表チーム)が初戦で当たった韓国との
試合を担当した審判員です。

あの時、あからさまにイタリアに不利な審判を
下したことで、モレーノは買収されていたのでは、
という噂が流れました。

W杯直後、奥さんと豪華旅行に出発し、高級車を購入し、
借金を返済したそうですが、そのお金の出所の追求もなく、
結局、ことはそのままうやむやに。

当時、イタリア側の抗議に対するモレーノのコメントは、
『僕はいたって冷静に審判を下しただけ』
『イタリア人は礼儀を知らない』
『負けたのはトラパットーニ (当時の監督) の手腕不足のせい』
『買収? イタリア人にとってそういうことが日常茶飯事だから
疑いをかけるんだろう』

これじゃあ、イタリア人も怒りまくりですよね…(苦笑)。

モレーノはその後もエクアドルで停止処分を受けたり、
試合を担当したチームから審判員除名のリクエストが
出されたりと、常に論争の的だったようです。

今回の逮捕に対するブッフォンのコメントは、
『Secondo me Moreno aveva già` la droga nel 2002,
ma non nelle mutande, in corpo…』
(モレーノは2002年のあの時も薬物を持ってたと思うよ。
パンツの中じゃなくて、自分自身の体内にね)

そして、ディ・リヴィオは当時を振り返りながら、
『Aveva la faccia da schiaffi』
(思わず殴りたくなるような憎らしい顔つきだったね)

確かに、写真を見てもニュースで流れる当時の映像を
見ても、殴りたくなる顔つきをしてるなぁ…と、納得。

こちらでその顔つきのご確認を(笑)!

その後、こんなCMも韓国で流れたようです(爆)。

イタリア・韓国戦はこちらで。

ドラマチック仕立ての映像はこちらから。
http://www.youtube.com/watch?v=PcCU_0f7_10&NR=1
→音が出ます。

アッティコ・ローマ
村本幸枝