イタリア料理のルーツを探る!

まずは2本の番宣から!

先日、ローマとナポリで10日の撮影を無事終了。
(もちろん、いつものごとく波瀾万丈でしたが…苦笑)
4月からBS朝日で始まった「ヨーロッパ食堂」です。
http://www.bs-asahi.co.jp/europe_shokudo/index.html

皆さんご存知の料理のルーツを探るとても興味深い内容で、
ローマ編では『カルボナーラ』、
ナポリ編では『ピッツァ マルゲリータ』をクローズアップ。

放映日は下記のとおりです。
皆さん、ご覧になって下さいね~!

4/29(月) 22:00-22:54 『Carbonara』5/13(月) 再放送
5/6(月) 22:00-22:54『Pizza Margherita』5/20(月) 再放送

ローマでもナポリでもてんこ盛りのスケジュールはなんとか
こなしたものの、事前に何度も確認を取ってあったアポにも
関わらず、当日、先方へ出向いてみると当のご本人(オーナー)
は不在というパターンが多く…。

まぁ、すっぽかしは撮影前のロケハン兼打合せで、
ロケは皆さんとても協力的だったのでよしとすることにして。

イタリア語をまったく知らない撮影クルーが今回のロケ中に
学んだイタリア語が『ウナッティモ!(ちょっと待って!)』。
どうも私が『un attimo ! un attimo ! un attimo !』と、
毎回、無意識に連発していたようです…(笑)。

というのも、まずは撮影パターン(こう撮影したい)を相手に
説明した上で準備を整え『GO』が出てから撮影を開始する
のに (しかもちゃんとそう言っているのに)、私の説明が
終わるか終わらないかの内に見切り発車をしてしまう、
これが毎回のパターンで…(苦笑)。

せっかく料理に使う素材を調理台に乗せて準備しても、
カメラが回ってない内からグアンチャーレを切ったり、
卵を割ったり、ピザのトッピングを始められては、
また最初から材料の準備し直さなければなりません。

で、毎回、私の叫び声『un attimo ! un attimo ! un attimo !』
の連発が現場に響き渡るわけです (笑)。
カメラはないものと思ってレンズは見ないでね、
そう伝えてもついついカメラ目線になっちゃうし…(笑)。
調理中は喋らなくてもいいですから、と伝えても、
カメラが回るとつい調理方法を説明するシェフもいるし。
『まずは玉ねぎをこのように切ります…』みたいに。
(完全な料理番組?…爆)

でも、イタリア人(とくにナポレターノ)はみんなが俳優。
ごくたまに例外もいますが、カメラを向けても素敵な笑顔
を返してくれるし、興味津々で近づいてくる人も多いし、
ちょっとした出演をお願いしても快く引き受けてくれるし。
なので、事前の段取りは大変ですが、
現場での撮れ高はけっこう充実していることが多いのです。

ナポリの眺めが最も美しいサンテルモ城のテラスからの
俯瞰撮影も、本来なら文化庁からの撮影許可がないと無理
なのですが、出発当日の午前中に強行で押し掛け交渉成立!

撮影許可取りが間に合わなかったことを伝えた上での殺し文句は
『一番美しいナポリを日本の視聴者にぜひ観て頂きたい!』
ローマは多分無理だけどナポリならなんとかなることも。
(それが当たり前と思われるのも困るのですが…)

いっぽうひと月近くやり取りをしていた撮影先に、しかも、
撮影当日すっぽかされたことも(厳密に言うとソレント)。
日曜の早朝、1時間かけてナポリからソレントへ向かったのに
約束の場所に相手はおらず…。電話をしたらNGだと!

でも、その他の撮影は予定どおりこなすことができたし、
天候にも恵まれたので素敵な画が撮れていると思います。
乞うご期待!

アッティコ・ローマ
村本幸枝