ずっと以前、アッティコ・ローマスタッフの田中裕子が格安航空会社
「ライアンエアー」を使った時の驚き体験をメルマガで書きましたが、
私も今回はじめてパレルモまで「イージージェット」を使ってびっくり。
イージージェット (easyJet) の本社はスイス。
主にヨーロッパ間を結ぶ (一部エジプトも)格安航空会社です。
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私が購入したローマ/パレルモ間のチケットは片道6ユーロ (約840円)
だったのですが、それに空港税やら、サージャージやら、エージェント
手数料やら、カード決済別途チャージやら、なんやらかんやらで、
最終的に支払った金額は片道約40ユーロ (約5600円)。
6ユーロが7倍近くの金額になってしまったものの、他社のチケット
よりまだまだ安いし、まぁこの金額ならと、購入決定!
荷物は機内に持ち込むし、搭乗手続きにも時間はかからないだろう、
と思ったのが大間違い! この辺は田中も「安い航空会社はなにかと
時間がかかるし、えっー?!って思うようなことが起こるから、
早めに空港へ行った方がいいですよ」って言ってたな、確か、と、
思い出したのは空港に着いてからで、あとの祭り。
カウンターに行くと、まずメタルでできたBoxが置いてあるんです。
で、イージジェットのスタッフが『はい、その中に機内へ持ち込む
荷物を入れて下さい』と言うので入れてみるとこれが微妙に入らない。
キャスター部分とスーツケースを引っ張る取っ手の部分がぎりぎり
枠につかかるんです。なんとか無理矢理押し込もうとしていると、
『はーい、タイムリミット。じゃあ、荷物は預けて下さいね♪』と、
なーんとなく嬉しそう(気のせい?)なスタッフの声。
私『でも、このスーツケースは規定のサイズですけど。他の航空
会社の便ではいつもこれで持ち込んでますよ』
スタッフ『でも、うちはこの枠に入らないものは駄目なんです。
決まりですから。私のせいではありません (出た、イタリア人の口癖。
Non e’ colpa mia/私のせいじゃない。心の中でつぶやく私)』
では、この紙を持ってあちらのカウンターでエキストラ料金を
払ってきて下さい、と手渡された紙に書かれた金額22ユーロ。
チケット代 (私の分) が6ユーロで荷物が22ユーロ。
しぶしぶ22ユーロを払い、再びカウンターへ戻って登場手続きを
済ませ、ゲートへ向かったところ、全席自由席だということがわかり、
慌ててゲートの先頭に並んだ私。
さらに、ゲートにもあの魔のスーツケースのサイズを測るための
鉄枠がしっかり置いてあり、スタッフたちが目を皿のように、
乗客の荷物をチェックしています。乗客の顔なんか見ちゃいません。
ひたすら荷物を見ながら、
『あっ、あれは再度チェックが必要ね』
『ほら、あそこのあの人。カバンとパソコンケースを持ってる
けど、あれはどうなの? 許す?』
呼び出しをくらった人は、再度荷物のサイズチェック。
パスしなければ、別途料金の支払い。
押し問答の後にむっとしながらも諦める乗客。
そんな光景を目にしながら、やっと搭乗アナウンスが。
やっと機内だ〜、と思ってボーディングパスを手にして入ろうと
したところ、『SAと書かれた搭乗券を持った方どうぞ』、
その次は『Aグループの方』、最後が『Bグループの方です』。
で、当然、私は『Bグループ』。
『SA』はスペシャル・アシスタンスの意味で、体の不自由な方や
子供連れの人たち。これはいいとして『A』と『B』の違いは
なにかと言うと、搭乗手続きをした順番だそうで、早くチェック
インを済ませた人から優先的に搭乗できるのだとか。
荷物の支払いで時間をロスした私は出遅れてしまったのです。
というわけで、私はほぼビリに近いところで機内に乗り込みました。
まぁ、かなり空席があったので通路側に座れたし、
隣の席は空いたままだったので、まったく問題はなかったのですが、
もし満席だったら爆発していたかも…。
こんなことならアリタリア航空で往復を買った方が得だった、と、
後悔した私でした。安いものには『落とし穴』があるんですね…。
次回、イージージェットに乗る際は (次回があればですが)、
万全を期して望みたいと思います (苦笑)。
アッティコ・ローマ
村本幸枝