〜マルタ島のあれこれ〜
大晦日から1/8まで久々の休暇を取り、
初のマルタ島へ行ってきました。
ローマから飛行機で1時間半。
高速フェリーだとシチリアのカターニャから3時間半。
公用語はマルタ語と英語ですが、
主要都市ではイタリア語がほとんでどこでも通じました。
もともとはイギリス領だったマルタ島では車は右ハンドル。
イギリス特有のロータリー式交差点に慣れてしまえば、
日本人には運転しやすいです。
私と友人は空港でレンタカーを借り、
車でマルタ本島、お隣のゴゾ島を制覇してきました。
日中の気温は18度前後。
太陽が希薄な国からやって来た寒さ知らずの
イギリス人たちはタンクトップ姿、さっすが、です。
マルタの感想はというと、
1) 海
とても美しいです。ただ、ほぼ岩場なのでワイルド派向きかも。
「青の洞窟(マルタにもあるんです)」でクラゲを発見。
近くにいた地元のおじさんに「冬にこんなにクラゲがいるなら
夏はどうなのよ?」と尋ねたら「A lot ! (た〜くさん)」の返答。
クラゲアレルギーの私はブルッと震えがきました。。。
2) 人
素朴で親切。いつもはせっかちな私ものんびり気分に。
動物好きらしいマルタの人たち。ごつい男の人がペットの犬を
愛おしそうになでていたり、野良猫にご飯を与える人々をよく
見かけました。でも、20年前のローマのように犬のトイレは道ばた。
散歩をしていたら靴底にぐちゃっといういや〜な感覚が…。
元旦早々、やってしまいました。しかもお気に入りのブーツで!
このような時、イタリアでは「porta fortuna 幸運を呼ぶ」と
言われているので、今年は「ウンがいい」ということで一応納得。
3) 食事
店を選べばまぁまぁ。マルサシュロックという漁村で食べた魚は
最高に美味しかったです。でも、どの店もひと皿の量がかなり多め。
前菜なしでメインひと皿でOKという感じです。
メインの付け合わせには必ずフライドポテトが登場。
このため、8日間で体重が1kg増…。トホホホ…。
どの店でもパスタがありましたがあえて避けたので味は不明。
となりのテーブルのイギリス人がとてもアルデンテ見えない
スパゲッティをナイフとフォークで切り刻んで食べているのを見て
引いてしまいました。
4) 治安
危険はまったく感じませんでした。
季節外れの冬だからか、週末でも午前0時を過ぎると開いている店が
ポツポツある程度で寂しい感じ。一度、夜中の2時過ぎにホテルに
戻ったら、電灯は消え、エントランスに鍵がかかっていて入れず。
4ツ星ホテルなのに夜は鍵を閉めちゃうわけ? と焦りながら、
ドンドンと激しくガラス戸を叩いていたらやっとホテルの人が出て来て
入口を開けてくれました。迷惑な客です…。
5) 買い物
これと言ったものがなく、お土産選びにひと苦労。
結局、友人にはマルタ特産物の蜂蜜でつくられたハンドクリームと
塩田で取れた塩を、自分用にマルタ騎士団の十字架のペンダント
ヘッドと地元のワインを買いました。ワインセラーを見学しながら、
エノロゴ(醸造家)の興味深い話を2時間以上も聞かせてもらいました。
マルタで採れたブドウだけでつくったワインは気候のせいか、
白も赤も最後にほどよい苦みが残るのが印象的。
個人的には好みのタイプです。
6) 見どころ
首都ヴァレッタの聖ヨハネ教会美術館にあるカラヴァッジョの
「聖ヨハネの斬首」は必見。存在するカラヴァッジョの
作品の中では最大(520cm X 361cm)で迫力満点です。
大理石で彩られた聖堂の床も非常に美しく見入ってしまうほど。
聖ヨハネ騎士団(マルタ騎士団)の本拠地をマルタと定めた
16世紀当時、地元の貴族はあまり歓迎しなかったようですが、
今では彼等のおかげでマルタに多くの文化遺産が残されたと、
感謝しているマルテーゼ(マルタ人)がほとんどです。
Attico Italia 村本幸枝