ここ10年ほど、各ブランドやデザイナーたちが、
専門のモードだけにこだわらず、デザイン、暮らし、インテリア、
スパ、ホテルなど、多方面に渡ってライフスタイルを提案するといった
戦略を取っています。
なかでも食部門への関心はとりわけ高まっていてミラノではStilista
(デザイナー)たちのプロデュースよるカフェやレストランの
オープンラッシュが続いています。
ミラノのマンゾーニ通りにアルマーニ・ストアがオープンし、
気軽にお茶ができるアルマーニカフェとイタリア初のノブが
オープンしてから早数年。
その後、
レストラン、ビストロ、ラウンジバー、食材ショップが一体となった
ドルチェ&ガッバーナの「Gold」
http://www.dolcegabbanagold.it/
デザイナーの個性が思いっきり反映されている
ロベルト・カヴァッリの「Just Cavalli Cafe’」
http://www.justcavallicafe.com/
2005年、シェフにAndrea Bentonを迎え、イタリアのグルメ本
「L’Espresso エスプレッソ」で2007年最も注目すべき店に選ばれた
「Ristorante Trussardi alla Scala」
http://www.trussardiallascala.com/MAS/ItMas05.htm
パテシエErns Knamのスイーツが売りの「il Caffe’Gucci」、
シェフ Elio Sironiの料理で評判を高めている高級レストラン
ブルガリホテルのメインダイニング、
http://www.bulgarihotel.com/
など、続々とあらなる食のスポットがミラノで誕生しています。
そして、先月、ナビリオ地区の旧倉庫を改装してオープンしたのが
「ロメオ・ジリ・カフェ Romeo Gigli Caffe’」。
http://www.designerblog.it/post/2161/romeo-gigli-cafe
内装を手がけたのはドリアデ社。
ホワイトとガラスをベースとしたシンプルなインテリアです。
深澤直人や
http://shopping.yamagiwa.co.jp/contents/designer/NaotoFukasawa.html
吉岡道仁
http://www.yamagiwa.co.jp/interior/designer/tokujin-yoshioka/tokujin-yoshioka.html
のプロダクツも使われています。
ロミオ・ジリ・カフェには
貴重なファッション関連の本や1920代から現在までの
主要ファッション誌を集めたライブラリーがあり、
今後、コンテンポラリー・アートの展覧会、
若手アーティスト発掘のためのコンクール、ライブを開催するなど、
モードだけに限らず、文化的、社会的な活動の場としても
多いに活用されていくようです。
アッティコ・ローマ
村本幸枝