イタリアで暮らすようになって25年以上。
ヴェネチアには何度も仕事で来ているものの、
考えてみたら浸水しているサンマルコ広場を
実際にこの目で見たのははじめて。
てっきり運河から水がじわじわと押し寄せて
くるのだと思ったら、満ち潮とともに各地の
マンホールの穴から徐々に水が上がって
くるんですね~。
(もしかして知らなかったのは私だけ?)
昨日、サンマルコ寺院の事務所へ撮影申請
に行ったら担当者がパソコンでなにやら調べ、
「あ、その日はまだましだな」とひとこと。
こうやって毎日水位を調べるのもヴェネチア
ならではの光景ですね。
午後になるといったん水は引くようですが、
昨晩、食事を終えての帰路。
サンマルコ広場を通ったら昼間はなかった
歩行者用の仮設の橋が四方八方に
張り巡らされていました。撤去&設置作業を
毎日やるのかと思うと気が遠くなりますね。
そんなことは気にもせず、マンホールからは
規則正しくぷくぷくと水が溢れ出ていてあちら
こちらに水たまりが。その水たまりが朝方に
かけて合体し、サンマルコ湖ができあがる
わけですね。
このメルマガを書いている最中もホテルの
窓の外から聞こえてくるのは水かき(?)の音。
1日のはじまりが水かきからとは大変だ~。
ロマンティックなヴェネチアはバカンスで
訪れるところであって、暮らすべき街では
ないとつくづく実感しました(苦笑)。
アッティコ・ローマ 村本幸枝