一か月前からホームステイを始めました。
ホストファミリーは65歳のジョバンナ一人。
広い家で部屋が余っているので貸している、といった感じです。
イタリアのホームステイって会話もなく、食事も一緒にすることはなく、
というイメージでしたが、一緒に食事をしたり、
比較的話をすることが多いです。
それはいいのですが、彼女は話が早いし内容もバンバン変わる。
今まで孫の話をしていたと思ったら、突然、洗濯物の話になったり。
コロコロと話題がかわります。
私のイタリア語はまだまだないで、ついていくのは大変。
本当によく話すので、
時々面倒になって話しを聞き流したりもしています(苦笑)。
でも、そんな時に限ってジョバンナさんは、
「・・・知ってる?」「どう思う?」と私にふるんです。
(わーぉ。聞いてなかった^o^;)
ごめんなさーい。ジョバンナ。心の中でつぶやく私。
先日、彼女に「わからない時はちゃんと聞くのよ」
「こうしてイタリア語が上達していくんだから」と、
アドバイスを受けたので、試しに私はかなり多くの質問してみました。
そうしたら面倒になったのか「はぁ、疲れるわ」とジョバンナ。
「もぉ。ジョバンナが聞けっていったんじゃない(― ―;)!」。
ちょっとムッとした私を見てやや気を使っている彼女。
でも、思っていることをお互いにさらけ出しはじめてから、
ジョバンナと私の会話が成立しつつあるような気がしています。
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吉原里恵 (よしはらりえ)
女子栄養短大を卒業し、食品会社の研究所で成分分析の仕事に
5年間携わる。生パスタの魅力に取りつかれてイタリア料理を
知るべく、アッティコのイタリア語教室へ通うように。
その後、料理修業のためイタリアへ。
イタリアに来て9ヶ月。ヴェネチアで半年修行の後、
1か月半イタリアを周遊。はエミリア・ロマーニャ州の
POVERO DIAVOLOというレストランでの修行を経て、
現在はボローニャの料理学校に通学中。