学会の集まりでだんなが大阪に出張中だというクラウディア。
だんなのフランコは、はじめて訪れる極東の国に対し、
不安あり期待ありで旅立っていったらしい。
そのクラウディアが「やっとフランコから無事着いたっていう
電話があったんだけど、彼ったら開口一番、興奮気味でなんて
言ったと思う?」と尋ねるので「う〜ん…」と考えていると
「トイレよ。トイレ!」とクラウディア。
「トイレ?」
フランコはウォシュレットに感動したのだそうだ。
便座はぽっかぽか、お尻を洗ってくれるし、心地よい温風も出てくる。
便秘の時は適度にお尻を刺激してくれるボタンだって付いている。
「そうそう、あれは便利。冬の時期、日本へ帰国した後にイタリアへ
戻って何が一番辛いかっていうと、あの起き抜けの冷た〜い便座」と、
同意する私。
「フランコは使う機会がないと思うけどね、女性のトイレには
プリンチペッサ・デル・スオーノ(“Principessa del suono” 実際に
正しのか不明だが私は”音のプリンセス”つまり”音姫”をこのように
伊訳している)っつーのもあってね、トイレの最中の音を消してくれるのよ。
きめ細やかなだと思わない?」と、妙な日本自慢をする私でした。