アッティコでの講座を終え、帰り際に一杯やろう、
ということになった当サロンのスタッフたち。
で、浅草橋界隈をふらふらと歩いていたら何やら
「熟女バー」と書かれたチラシを渡されたとか。
「私たちに渡してもね〜」アッティコのM女史は
そう思ったようですが、とりあえずそのまま受取り、
一杯やってから帰宅。
その後、なんとな〜く気になってチラシを取り出し、
熟女バーってどんなの?と、その店のホームページ
にアクセスしたところ、募集欄を発見。
応募する気があったわけではないようですが(爆)、
好奇心旺盛なM女史。ちょいとクリックして唖然。
年齢制限に30歳〜40歳と記載されていたとか。
30歳で熟女?!
じゅ、じゅ、熟女って40歳まで?!
「じゃあ、私たちはどのカテゴリーに入るわけ?」
不満顔のM女史の質問に、私が「となると老女?」
「じゃあ、R(私たちのイタリアの友人)は何なのよ?」
続くM女史の問いに、私が「化石? ミイラ?」(苦笑)
ベルルスコーニ元イタリア首相も懲りずに現在28歳
(確か)の若い女性とお付合いをしているので、
イタリアの男性も若い女性がお好きなことでは
日本と変わりないのですが、30代でも非常に大人っぽく
(端的に言うと老けて)見えるイタリアの女性においても、
熟女のイメージが当てはまるのは多分40を過ぎてから。
そこが日本とイタリア(欧州)が決定的に違うところです。
人としての奥行きは年齢と経験を重ねてこそ得られるもの。
30歳の「熟女」にどこまでその奥行きが感じられるのか、
ちょっと疑問です (そういう人もいるでしょうけど)。
そして、さらに言えば、イタリアのマダムや紳士が若者より
カッコよく魅力的なのはイタリアが若者至上主義でないから
こそなのだと思います。
余談ですが、年齢よりも若く見られる日本人であるがゆえ、
30代半ばで「シニョリーナ(ミス)」と呼ばれていた私も、
ある時「シニョーラ(マダム)」と声をかけらるようになり、
大人の女の仲間入りをしたと嬉しく思った記憶があります。
アッティコ・ローマ
村本幸枝