イタリア人にとって、クリスマスといえば、1年で最も重要な日です。
もちろん宗教的理由というのが1番ですが、それ以外にも
日本でいうところの元旦のような雰囲気があります。
家族、親戚が集まり、一緒に食卓を囲みながら
大切な時間を過ごす日でもあるのです。
特に大切なのは、Cenone(チェノーネ)と呼ばれる24日イブの夕食と、
25日の昼食です。この2日の食卓は、各家庭でご馳走が用意され、
ゆっくり時間をかけて堪能します。
24日と25日は、公共交通機関も食卓を囲む時間はストップします。
そこで働く人がみんなこの大切な時間を共有できるようにという配慮だとか。
24日の夕食は宗教的理由からお魚メニューとなります。
そして25日の昼食には、お肉が登場します。
この時期、各家庭のマンマはクリスマスメニューに頭を悩ませていることでしょう。
この時期の悩みのたねはもう一つ、プレゼント選びにもあります。
この週末はすでに目前にせまったクリスマスのために
プレゼントを買いに走る人で街はごった返すことでしょう。
私は、25日を仲の良いイタリア人のおばさま宅に招待され、
おばさまの家族とともに過ごすことが決まりました。
イタリア人家庭でのクリスマス、すなわち胃袋を酷使する25日となりそうです。
Attico Italia 田中裕子