イタリアで離婚するには約5年かかると言われています。
離婚の前にまず別居申請をし、3年間の別居生活をした上で、
正式な離婚手続きに入らなければならないからです。
それだけ、労力を要する手続きがあるにも関わらず、
別居や離婚する夫婦はけっして少なくありません。
さて、この別居、そして離婚。
ある統計によれば、夫が第一子の出産(自然分娩)に
立ち合った夫婦に多いのだとか。
1998年に第一子をもうけた310組の夫婦に
アンケート調査を行ったところ、
その内、172組が第一子の出産に立ち合ったそうです。
10年後の2008年、その310組の34%が別居中
または離婚をしています。
注目すべきはその34%の夫婦の夫の大半が、
10年前の第一子の出産に立ち合っている、
というデータが出たことです。
出産は夫婦で、という考え方が常識になりつつあるイタリア。
でも、実は、出産に立ち合いたくない、
という男性は非常に多いのだそうです。
ただ、周囲の雰囲気で立ち合いたくないとは言えない、
それが当たり前になっているので立ち合わないと妻に申し訳ない、
という状況が背景にあるのだとか…。
出産の立ち合い=別居・離婚となる理由は、
妻が母になる瞬間を目の当たりにすることで、
夫は妻を女性として見ることができなくなってしまう、
というものらしいとのこと。
イタリアの統計局のデータによると、
夫が出産に立ち合うケースがもっとも多いイタリア北西部で
81%だそうですが、2.5組に1組が別居または離婚に
追い込まれているのこと。
71%の北西部では3.5組に1組が結婚に失敗しています。
続いて、63%の中央イタリアでは4.5組に1組、
夫が出産に立ち合うのがもっとも少ない南イタリア(30%)では、
結婚に失敗するケースは8組に1組なのだとか。
とういわけで、
出産に立ち合わない=結婚に成功するということでしょうか…。